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2021.04.10

映画

映画『バイプレイヤーズ ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』最速初日舞台挨拶レポート!

4月9日(金)に公開を迎えた映画「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」の初日舞台挨拶が都内にて行われた。



(上段左から)
芳根 京子(よしね きょうこ)、菜々緒(ななお)、濱田 岳(はまだ がく)、柄本 時生(えもと ときお)、高杉 真宙(たかすぎ まひろ)
(手前左から)
北 香那(きた かな)、田口 トモロヲ(たぐち ともろを)、松重 豊(まつしげ ゆたか)、光石 研(みついしけん)、遠藤 憲一(えんどう けんいち)、松居 大悟(まつい だいご)監督
※敬称略

2020年夏にクランクインを迎え一年、無事に公開初日を迎えた喜びを口々に語った。

田口「まだまだ大変な状況の中、劇場に足を運んでいただいてありがとうございます。今日この日を、大杉漣さんも喜んでいると思います」

松重「100人の中に選ばれてよかったなと思っています。昨日も一昨日も現場で色々な俳優さんから、『俺呼ばれてないけど』とか、そういう話ばかり聞くので、100人が出るというのはそういうことなんだなと。この場にいられて幸せです」

光石「この“バイプレイヤーズ”は4、5年前にテレビ東京の深夜枠から始まりました。その時から大杉さんは『映画になったらいいね』ってずっと仰ってました。それが、映画になりました。どうぞ皆さん、よろしくお願いいたします」

遠藤「支度部屋から目の前の会場に移動するのに車で来て。パート2の時、現場でお弁当を渡されて、ぞろぞろ道を歩いていたのに“これバイプレイヤーなの?”という感じになっちゃって(笑)。大杉さんもびっくりするんじゃないかな」

松居監督「“バイプレイヤーズ”というシリーズをずっと前からやってきて、いろんなことがあったので、こうして映画の初日でみんながここに立っていられるっていうことがすごく嬉しいなと、感慨深いです」






“銃で撃ち合う”シーンが特に大変だった!?

松居監督「冒頭の銃で撃ち合うシーンで、発砲が一発5000円くらいするんです。出来るだけ50発くらいでとどめておいて欲しい、という話をしていたんですけど……皆さん集まると自由になってしまって(笑)。遠藤さんが3発だと足りないと(笑)。『もっと撃ちたい!』となって結果300発くらいになりまして……(笑)」
遠藤「俺は3発じゃなくて、4発撃ちたかったの(笑)。“バンバンバン”っていうのと、最後に“バンッ”っていう一発のあるなしって結構大きいんで(笑)」


・裏話で盛り上がる様子から“バイプレイヤーズ”ならではの空気感が伝わる。



中盤では物語のキーキャラクターである犬の風(ふう)が登場!


実は大杉さんの飼い犬から、風(ふう)という名前を取ったという。


撮影中のオフショットがスクリーンに映し出される場面も。

高杉「すごく仲良さそうな写真で、恥ずかしいです(笑)」

芳根「手をこう(両手を上に上げる)すると、(風が)ハイタッチしてくれるんです。本当に可愛い」

物語が展開される撮影所「バイプレウッド」の設定には、監督の今の時代だからこそのエンタメに対する思いがあったという。
松居監督「夢のような場所だなぁと思います。こういう設定(さまざまなテレビ局の連ドラチームが隣り合わせのスタジオで撮影している)にしたのも、こういうご時世になったので、“それぞれの場所でやっている”ということになったら100人を出せるんじゃないかと思った。スタッフの交流シーンとかを撮っていて、“作る現場”がこう作られているということが伝わればいいなと思った。エンターテインメントが“不要不急”と言われがちではあるんですけど、汗かいて作っていて、それを家や映画館で見届けることが出来る。それが豊かなものに繋がったらいいなとすごく思います」

最後に“バイプレイヤーズ”に掛ける思いを元祖バイプレイヤーズ、そして松居監督が語った。

田口「苦しい環境が続きますけど、映画のような癒しが必要なんだと思います。100人のキャストから1人ずつ友達を紹介して、お客さんになっていけば、どんどん観てくれる人が増える。今日来ていただいたお客さんも友達に紹介して繋げていってもらえたら、映画が育っていくのではないか、と思います」

松重「大杉漣さんという方が僕らの前から突然いなくなって、にわかに信じられなかったし、3年経ちますけど信じられない気持ちがあります。今日もスクリーンの裏で驚かせてやろう、としているお茶目な大杉さんがいる感覚がずっと抜けない。206のスクリーンで公開されるということで、そこに206の大杉さんが風にのって待機して皆さんの喜ぶ姿を見ているんだなと思ったら、ぐっとくるものがあります。魂が届けばいいなと、思ってます」

光石「100人の俳優で出ています。今日はこのメンバーですけど、この後ろに100人の俳優がいます。みんな大杉さんの意志を継いで、この映画に出ています。どうぞ皆さん、よろしくお願いいたします」

遠藤「30代のとき、(光石さんも一緒に出た)低予算の映画、公開初日にお客さんがたった4人でした。“バイプレイヤー”と呼ばれている人間は過去に何かしら傷を持ちながら、育ってきている。そう考えると、こんな綺麗な劇場でたくさんお客さんが来てくださって、幸せを感じます。漣さんもそれなりに傷つきながらも頑張って生きてきた人なので、これを見て、本当にびっくりしてると思います。今日はありがとうございました」

松居監督「最初は(漣さんがいない中で)映画を作っていいのだろうか、とすごく迷っていたんですけど、映画“バイプレイヤーズ”の中で漣さんの魂を存在させることが出来たと思います。舞台挨拶初日、感慨深い気持ちでいっぱいです。見ていただいて映画は完成すると思っているので、感想など伝えていただけたら嬉しいです。映画『バイプレイヤーズ』育ててください、ありがとうございました」


STORY
富士山麓ののどかな撮影所「バイプレウッド」は、民放各局の連ドラや映画など多くの作品が撮影中で大にぎわい。田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一ら、“バイプレイヤーズ”も仲間のベテラン名脇役たちと楽しく連ドラを撮影中。その頃、撮影所の片隅で濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子ら若手の役者が、犬を主役にした映画の制作に奮闘していた……!

絶賛公開中!! 映画『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』

配給:東宝映像事業部 ©︎2021「映画 バイプレイヤーズ」製作委員会

Photo/Kusumoto Takaki(will creative)

 



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