2022.03.22
ニコ☆プチ保健室
「生理っていったいなに?」ニコ☆プチ保健室【生理編01】
生理は多くの女の子に起きる体の変化だけれど、分からないことが多いし、なかなか周りにも聞きづらいこともあるよね。
ニコ☆プチ保健室では、生理についての基本や生理中の過ごし方をくわしく紹介するよ。もう生理がきているコもまだ来ていないコも、この記事を読んで自分の体について考えてみてね♡
第1回は「生理っていったいなに?」というギモンに答えていくよ。意外と知らないその仕組みを、分かりやすくレッスン♪
①どうして女のコには生理が来るの?
生理には、大きく分けて2つの役割があるよ。
まずひとつは、体の中で赤ちゃんを妊娠し、生むしくみであること。その準備が体の中でできると、生理が始まるよ。
そしてもうひとつが、体が性ホルモン(女性ホルモン)を出すきっかけとなること。性ホルモンは、一生でたったの「ティースプーン1ぱい」分しか出ないと言われているものだけれど、体にとってはとーーっても大事なものなんだ。
その性ホルモンの一つである卵胞ホルモン(エストロゲン)は、お肌や髪の毛にツヤを出してくれたり、骨を丈夫にしたり、血管を丈夫にしてくれたりするはたらきがあるよ。胸が大きくなったり、体に丸みが出たりするのも、エストロゲンが出ることによって起こるんだよ。
さらに、体の見た目だけではなく、感情(ココロ)が安定する、記憶力がよくなるなど、目には見えない部分にもいろんないいコトが起こるよ。
「生理って、将来赤ちゃんを生むためのしくみでしょ? 今の私たちには必要かな?」と思うかもしれないけれど、実はみんながステキな女性になるために必要な、健康的な体のしくみの一つってコト!
②生理は一生続くの?
思春期である12〜16歳の間に初めて生理が来て(初潮)、50歳前後で生理が終わること(閉経)が一般的。
生理は赤ちゃんの「もと」である「卵子」が卵巣から出て、卵管を通って子宮の中にはいり、受精が起こらないときに体の外にでていくしくみ(子宮のつくりについては、次回説明するよ☆)。
卵子は女のコがお母さんのお腹の中にいるときから持っているもので、その数は胎児の時点で約500〜700万個とも言われているんだ! でも、体が大きくなったり、生理が来たりすることで少しずつ卵子は減っていき、ゼロになったときに生理が終わるよ。
お母さんのお腹の中にいるときから赤ちゃんの「もと」になる卵子を持っていたなんて、なんだかフシギだよね。
※年齢はあくまでもめやす。これよりも早くきたりおそくきたりするコもたくさんいるよ。
→ニコ☆プチ保健室【生理編】全6回のまとめ
お話を聞いたのは……
やまがた てるえさん(助産師、看護師)
女性の体のなやみや分からないこと、子育てのなやみをサポートしたり、体にまつわる本を出版、保護者を対象にした性教育の講座を行っている。生理が始まるころによむ「13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと」は、たくさんの親子に読まれているロングセラー。2022年3月には「13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと」(かんき出版)から出版。
※参考文献
思春期女子のからだと心Q&A 労働教育センター 著者 八田真理子先生
13歳までに伝えたい女の子の心とからだのこと かんき出版 著者 やまがた てるえ
Illustration/Noriko Tabata Text/Yoko Masaki
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タグ: ニコ☆プチ保健室【生理編】