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2022.04.27

エンタメ

【ラン活2022】ランドセル選びの時期、色、価格帯、補償のチェックポイント


2023
年入学に向けて、ランドセル選び(ラン活)はもうスタートしているでしょうか? 多様なカラー、機能が登場している現在、ラン活スタート時期は年々早くなっています。迷われている方、「ラン活に出遅れた!」というおうちもあるかもしれません。
今回は、KIDSママパパ向けに、ランドセルの啓蒙活動を行うランドセル工業会会長に「ランドセル選びの5つのポイント」をお聞きしました。

①ランドセル探しのスタート時期はいつから?
早い方は年中の910月から、1個上の学年の商品で下調べをしています。そこまで早く始めなくとも、年中の1〜2月くらいに各社がカタログを出すので、それらをチェックし始めるのがいいですね。予約購入のピークはGWごろかと思います。

ランドセル一本につき、約200種類の素材・部材が組み合わさってできているんです。そのため限られた本数しか生産できず、たとえ早く売り切れても増産することが難しいんですね。気になるランドセルは早めにチェックするとよいですよ。

 

②6年間使うランドセルの色を子どもに選ばせていい?

「途中であきたらどうしよう……」と不安な保護者は多いですよね。一方で「本当は私が自分で選びたかったのに」と、6年経っても自分で選べなかったことを残念がるお子さんもいます。


また、「変わった色を選ぶのはちょっと」と思われる保護者もいらっしゃると思います。しかし、ここ最近の女の子の人気色は、ラベンダーピンク水色キャメル、そして、男の子の人気色は黒のほか、ネイビーグリーンと多種多様。

「ランドセルはみんなと同じ色」という感覚はなくなり、洋服と同じ感覚で「個性」を大切する傾向なんですよ。

 ランドセルの選び方としておすすめは「親が5本ほど選んでおき、その中から子どもに選ばせる」という方法。これなら親も安心して選ばせることができるし、子どもも「自分で選んだ」という満足感が得られます。

 

③ランドセルの品質を見分ける「めじるし」はある?

最近のランドセルは品質のよいものがほとんどです。大事なのは「背負い心地」。どんなに質のよいものでもお子様の体型に合わず、買ってから「こすれて痛い」ことに気付くことも。しっかりと「背負い心地」を確かめてから購入しましょう。

また、ランドセル工業会が定める規格に合致する製品には、「ランドセル認定証」をつけて販売しています。下のタグが「日本製」「6年間の使用に耐えうる製法技術と材料で作られている」という証。


メーカー保証とは別に、このタグがついているものはランドセル工業会が修理受付対応もします。「プレゼント品で購入先がわからない」「メーカーが廃業してしまった」などの不測の事態でも、ランドセル工業会が責任をもって修理先を示唆します。ランドセルを購入するときには、必ずついていることを確認してくださいね。

 

④ランドセルは価格によって品質も変わる?

現在のランドセルの平均価格が約56000円。下回るものもあれば、その2倍以上、なんていうものもあります。結論から言うと「ランドセル認定証」がついているものであれば、基本的には6年間安心して使えるものがほとんどです。

価格差の理由は、材料費と加工賃。例えば、コードバン(馬革)と人工皮革、手作業と機械作業、それだけでも価格は大きく変わります。刺しゅうやストーンなどのあしらいや反射材等の機能性でも価格のちがいが出ます。また、専門デザイナーがデザインする事によってもちがいます。

ご家庭ごとの予算を踏まえ、何を重要視するかを決めましょう。そして一番大事なのは、お子さんにとっての1番を選んであげること。ご家族で相談し、全員が納得して決められるとよいですね。

 

⑤ランドセルは重いし、夏は暑そう。体への負担が大きそうで心配。

昨今、「重い」「暑い」という理由から「ランドセル離れ」がささやかれています。
しかし、本当にそうでしょうか?

ランドセル自体は通常のリュックより重いですが、体に密着して上下に動かないため、重い荷物を入れても荷物部分がずり下がりません。そのため、「体感重量」はリュックより軽いんです。ランドセルは肩や肩甲骨に密着する分、まるで体の一部になったように荷物を支えてくれるんですね。

また、ある地域で「夏にランドセルを背負うと暑い」という意見が出ました。そこで実験をしてみた結果、ランドセルの方がリュックよりも背面の体温上昇を抑えられることが分かりました。体に接する部分に使われている素材や、ランドセルならではの形状によるもののおかげのようです。

ランドセルはマイナス面が取り上げられがちですが、実はとても理にかなったカバン。ほかにもランドセルに関する様々な調査しているので、ぜひHPもご覧くださいね。

 

☆これからラン活を始めるみなさんへ

ランドセルが普及して約135年。歴史が続いているにはそれだけの価値と意味があります。
また、現代ではSDGSの観点から、6年間ランドセルを使うことは「ものを大切に扱う」という教育の一環にもなります。ランドセルの有用性を改めて実感していただき、親子で楽しくラン活していただけるとうれしいです。

お話をきいたのは……

一般社団法人日本鞄協会 ランドセル工業会会長 林さん
ランドセル文化の振興、発展を目的として、ランドセルに関する様々な調査や情報発信、保証サポートなど様々な活動を行っている。HPにはランドセルの歴史のほか、最新のランドセル業界の動向も掲載中。
HP…http://www.randoseru.gr.jp/

 



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Illustration/Yuka aSato Text/Yoko Masaki

タグ: ファミリー ファッショングッズニコ☆プチキッズ

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