ニコ☆プチ

2022.07.17

本+マンガ

平和について考える本、読んでみない?【Web読書部】

最近、毎日テレビやネットで見る、世界で起こっている悲しいニュース。

遠い国のことや、「戦争」や「難民」という言葉を自分のことのように考えるのは難しいけれど、もしもみんなが同じ状況になって、明日から学校に行けなくなったり、自分や家族、友達が被害にあったりするのを想像したら、とてもつらい気持ちになるんじゃないかな。

実は、子どもでも読める、平和について考える本はたくさんあるよ。
今回は、そんな「平和について考える本」をセレクト。最新の本や何十年も読み続けられているものなど、さまざまなものを集めたよ。



20年以上前の名作!

「世界がもし100人の村だったら」

池田 香代子 著 

¥922/マガジンハウス

今から20年以上前に発売され、大ベストセラーとなった本。世界を100人の村にたとえて、今起こっているたくさんの問題を表しているよ。難しい問題も「村の100人中、きれいで安全な水を飲めるのは……」「空爆や地雷に恐れて暮らす人は……」と考えると、気付くことがありそう。

この本はたくさんのシリーズが出ているよ。自分がきょうみのあることや、読みやすそうなものを選んで読んでみてね。

もしかしたら、おなじシチュエーションがあるかも

「わたしのせいじゃない」

レイフ・クリスチャンソン 文 二文字 理明 訳 ディック・ステンベリ 絵

¥1210/岩崎書店

1人の男の子が泣いている。そのとき、まわりのみんなは?
「みんながやったんだもの」「おおぜいでやってたからしょうがない」という言葉で、いじめの責任を知らんぷりする子どもたち。

実は「知らんぷり」は世界中で起きていて、それに苦しむ人や動物がたくさんいることに気付かされる一冊。

たたかいが起こったそのとき、動物はどうなるの?

「さよなら、アルマ ぼくの犬が戦争に」

水野宗徳 作 pon-marsh 絵

¥682/集英社みらい文庫

戦争が起こったとき、動物たちは一体どうなるんだろう? 毎日楽しく遊んでいた飼い犬さえも、戦争に協力しなくてはいけなくなったら、みんなはどうする?
これは、70年以上前の実話。
争いで苦しむのは人だけではないことに気づくきっかけになるよ。

日本を平和に守ってくれる憲法や法律って、どうなっているの?

「こども六法」

山崎総一郎 著 伊藤ハムスター 絵

¥1320/弘文堂

法律と平和って関係があるのかな?
私たちが平和に暮らせている理由は、法律から知ることができる、かも!?
本編はおちゃめな動物たちが、わかりやすく法律について教えてくれているよ。
法律と聞くと難しいイメージがあるけれど、この本があればスイスイわかる♡

世界の平和ももちろん大事だけど、身の回りの平和だってとっても大事。


SDGsも、世界の平和をつくる大事な要素
「世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本 ハンディ版 」
池上 彰 監修 モドロカ 絵

¥1430/Gakken

SDGsについて、学校で取り組んでいるというコも多いのでは?
17の目標の中には、「平和と公正をすべての人に」という項目があるよ。

SDGsの目標を知ることは、地球全体の課題を知るということ。自分の生活の中でできることはもちろん、ちょっと難しいなと思うことも、この本を通して考えてみよう。

今から70年以上前の、強く生きた女の子の日記

「アンネ・フランク日記」

小山内 美江子 著 平澤 朋子 絵

¥748/講談社

ユダヤ人というだけではく害されたアンネ。有名な「アンネの日記」を書いた彼女の生い立ちや、日記に書かれていなかったことなどを知ることができる1冊だよ。

このお話は70年以上前のことだけれど、今も世界中に「アンネ」のような子どもがいるよ。どうしてこんなに悲しいことが起こってしまったのかを知ることが、平和な世界への第1歩。



ふだんはあまり考えないことだけど、長い夏休みの中の少しの時間でも、世界のことや平和のことについて思いを深めてみるのはどう?

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Text/Yoko Masaki

タグ: ライフスタイル

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