ニコ☆プチ

2022.07.26

学校

【中学受験Q&A】タイプ別「自分に合った」受験対策をアドバイス!



中学生のニコ☆プチ読者に「中学受験をしたか」調査したところ、2割以上のコが受験を経験していたよ。おしゃれをしつつ、勉強もがんばっているコが多いことが判明!

現在小学生のニコ☆プチ読者プチの中にも「いま頑張っているよ!」「受験をしようか迷い中……」というコがいるのではないかな?

そこで、今回は多くの小学生の受験をサポートしてきた、中学受験専門カウンセラーの安浪京子先生に「タイプ別受験対策」についてお聞きしたよ! 自分はどんなふうに受験にチャレンジしたらよいのか、参考にしてみてね。
 

① 成績は悪くないけど、マイペースで質問するのがニガテ

受験をするには、塾などに行って対策をすることが一般的。でも、塾では違う学校の友だちや、あまり親しくない先生が多くて質問しにくい……というコも多いのではないかな。
そんなときの対応は2つ。

まず1つは、おうちの人に頼ること。「塾の先生に質問しづらい」ということを、おうちの人から塾の先生に伝えてもらおう。受験は家族や先生とのチーム戦。家族に協力してもらうことで、「本当はもっとできたかもしれないのに……」と後悔することのない勉強をしよう!

もう1つは、家庭教師の先生をお願いすること。家庭教師であれば、1対1で教えてくれるので、自分のタイミングで質問しやすいよ。また、自分の苦手なところに気付いてもらいやすいこともメリット。ただし、お金がかかることだから、本当に必要かどうかおうちの人としっかり相談してね。

また、受験当日はたくさんの受験生が集まって競うことになるよ。そのため、大勢で競うという特別な環境に慣れておくことも大事。家で1人で勉強する以外に、大勢で勉強(講習に参加する、模試を受けるなど)する機会もつくるようにしよう。

② 塾以外の習いごとがあっていそがしいけれど、受験もがんばりたい

やりたいことに打ち込むことは勉強する上での息抜きになるから、自分の好きなことは大事にしてね!

でも、受験をする場合は、自分の好きなことと勉強に優先順位をつけることも大事。特に難関校にいどむ場合は、どうしても時間が足りなくなってしまうため、習い事を減らす(もしくはお休みする)などの工夫が必要だよ。

「受験をするならほかのことはやめて集中しなきゃ!」と思い詰めると、ストレスが溜まって結局どちらもうまくいかないこともあるので、例えば「週に一回は習いごとの時間をつくる」など、自分にとっての息抜きになる時間をつくろう。

③学校の勉強はわかるので、どんどん先に進めたい!

学校の勉強よりもぐんぐん進めたい気持ちはとってもすばらしい! あとは、どんなふうに自分の学力を伸ばしたいかを考えてみよう。

中学受験にチャレンジしてみたい場合は、まずは塾などの模試を受けてみよう。
そもそも、学校の勉強と中学受験で問われる問題は別物と考えることが大事。そこで「中学受験での自分のレベル」がわかるよ。そこから通う塾をえらんだり、どんな中学校に行きたいか考えたりしてみてね。

また、このタイプは受験以外にも自分を伸ばす方法があるよ。例えば、今のうちに英語を小学校でやっていることよりも発展させたり、算数ではなく中学校の数学にチャレンジしてみたりと、「先取り勉強」してもよいかも!

中学受験=中学校の先取りではないので、自分にはどっちの方が合っているか、またどんな中学生活を送りたいかをじっくり考えてみて!

④「勉強習慣がなく、家では宿題しかやらない。どこがニガテなのかよくわからない」「受験にチャレンジしたいけど、学校の勉強でわからないことが多い」場合

まず日々の学習習慣をつけるところから始めよう! そして塾がやっている模試を受けたり、入塾テスト(塾に入るために受けるテスト)を受けてみたりして「自分が今どんなレベルにいるのか」を知ろう。

そこから、本当に受験をするのか、それともほかの方法で自分の力を伸ばしていくのかを決めるのがグッド。

受験をする場合、コツコツと勉強をするとともに、いろんな学校の特徴・入試傾向を調べて、自分でもチャレンジできそうな学校を見つけて、やる気をアップさせよう! 今は1教科入試、2教科入試など、様々なスタイルがあるよ。

「勉強したい」という気持ちを大事にして、どんなことができそうかおうちの人と考えてみてね。

★おうちのひとへ

現在、中学受験をする小学生が増えており、チャレンジさせたいと思われる方も多いのではないでしょうか。その場合、まずは「中学受験は中学校の先取りではない」ということをご理解いただくことが重要です。

中学受験は学校ごとに独自のスタイルで試験が行われており、その対策をしなければ合格は難しい特殊な世界です。高校受験や大学受験とは異なるものと考えていただくとよいかと思います。

お子さんの「受験したい」という気持ちはもちろん大事ですが、そこにどのくらい費用がかかるのか、どんなレベルの学校があるのか(その中でお子さんはどこを目指せるレベルなのか)などの部分をきちんと調べた上で、保護者の方がしっかりとサポートしてあげて欲しいなと思います。

中学受験は、おうちの人、塾や家庭教師などの先生、そして受験する本人が1つのチームになっていどむもの。悩んでいることや迷っていることがあったら、この記事を参考にしつつ、身近な人に相談してね。
みんなにすてきな春が訪れますように!



教えてくれたのは…

株式会社アートオブエデュケーション 代表 安浪京子先生
算数教育家、中学受験専門カウンセラー。中学受験、算数、メンタルサポートなどに関するセミナーを多数開催しているほか、中学受験や算数に関する著書、連載、コラムなど多数。主な著書に「中学受験 最短合格ノート」(朝日新聞出版)、「最強の中学受験 『普通の子』が合格する絶対ルール」(大和書房)など。

◇受験算数とメンタルサポートの中学受験専門プロ家庭教師
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Illustration/Yuka Sato Text/Yoko Masaki

タグ: ライフスタイル 学校中学生

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