2023.05.01
ドラマ
徳川家臣団のZ世代? 「どうする家康」井伊直政役・板垣李光人と“熱さ”のハナシ
ドラマでは松本潤さん演じる、徳川家康に仕える家臣団の一人・井伊直政を演じます。松本さんの印象、現場の雰囲気はいかがでしょうか。
「松本さんはいくつ眼があって、いくつ脳があるんだろう……と思います。キャスト・スタッフともに人数が多くいる中で、全体も、ひとり一人のこともすごく細かに見られている。現場の空気感や雰囲気の変え方、キャストに対しての接し方からその事を感じました。ただただ“すごい方”ということを、改めて実感しました」
風通しの良さみたいなものは、松本さんの現場の在り方によるところが大きい
「僕が現場に入る前に松本さんから『好きにやってくれていいから』と言われていたんです。他の家臣団の皆さんが半年近く先に撮影している中に入る、という形だったので……その不安などを察知して、払拭して下さいました。あとから合流するというプレッシャーはありましたが、むしろ、最初からいなくて良かったな、と思いました。劇中でもキャスト内でも、ある程度固まってきている中で、新たに家臣団の中へ入っていくというのは(リアルと)リンクする部分がありますし、そこで頭角を現して、息巻く様子という雰囲気もつかめました。平八郎(本多忠勝/山田裕貴)、小平太(榊原康政/杉野遥亮)とも直政は年齢がはなれていますし、僕も実際に一番年下。忠実な上下関係がある時代の作品ですから、振る舞い方・物理的な立ち位置など決まりごとの基本ベースはやっぱりある。“役として”、どうやってその部分を解釈していくかということも、もちろんあるんですけど……。その上で『多分、これくらいが普通だと思うんですけど、もう少し近づいてもいいですか』と聞いたり、逆に『ここもうちょっと、(近づいて)もらっていい?』ということを、松本さんの方から言ってくださったりもします。そういった風通しの良さみたいなものは、松本さんの現場の在り方によるところが大きいのかなと。相談しやすい現場を作ってくださっていると思います。あとはずっと、松本さんは写真を撮ってくださっています(笑)」
ユーモアとセンスに満ち溢れた役者陣が連なる、徳川家臣団の印象は?
「皆さんかっこいいんですよね。余裕があって、いい意味でフラットで。現場に現れて、作って、全体を見てまとめて、また前室へ戻っていく……という“いいゆるさ”が、本当にかっこいいです(笑)。お市演じる北川景子さんと、一度現場でお会いすることが出来たんです。映画『約束のネバーランド』での共演以来だったので、『お久しぶりです』なんて話をしていたら、松重(豊)さんが横にすすすっとやってきて『なに、北川さんと何話してたの? ずいぶん楽しそうだったじゃん』と、声をかけてくださったりだとか(笑)。あれだけの先輩方がいますけど、でも緊張しすぎることなく、僕も気を張らずにいられる。だからこそのディスカッションも生まれている。すごくいい現場だと思います」
本当にお兄ちゃんみたいな存在です
「平八郎役の山田裕貴さんとは今回で3作目の共演。それこそ、僕がニコ☆プチのメンズモデルをやっていたくらいの頃に初めて共演したので……。お会いしてからもう、10年くらい。それらを経ての今回なので……現場でも2人でしみじみしています(笑)。『こうやって大河で(共演)出来るのって、嬉しいよね』って。すごく不思議な感じもしますけど、うん、でも、本当にお兄ちゃんみたいな存在ですね」
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Photo/Ogawa Ken Stylist/Ito Shogo(sitor) Hair&Make/Yamaguchi Eriko
タグ: ドラマ