ニコ☆プチ

2022.12.16

インタビュー

【フォトブック発売記念スペシャル!】板垣李光人とドラマチックなハナシ 〜映画『かがみの孤城』インタビュー〜

ドラマ、CM、バラエティに加え最近では報道番組のコメンテーターも務め、その姿を見ない日はないのでは?というほどに縦横無尽な活躍を魅せている俳優・板垣李光人さん。1月28日に20歳を迎え、文字通り“節目の年”であった2022年の終わりにアニバーサリーフォトブック『Interlude』を発売するということで、スペシャルインタビューを実施! 前編となる本記事では12月23日(金)に公開を控えた映画『かがみの孤城』インタビューを中心に、板垣さんとの“もしも”トークを展開。インタビュー中、どんどん熱が上がっていく板垣さんの姿を想像しながら、是非お楽しみ下さい♪



意外にも、今作が声優初挑戦という板垣さん。まずは率直な感想を教えていただけますか。
「とにかく、難しかったです。普段主戦場でやっている“映像”は、動きありきで声を使って表現するというもの。一方で今回は、“マイクの前”という大きく動けない中で、動く声の芝居をしなくてはいけない……同じ芝居ではありますけど、アプローチの仕方が全然違いすぎて、難しかったです。アフレコも1人だったので、心細かったですし……。相手のセリフがまだ入ってない状態も多かったので、想像して演じていました。マサムネ(高山みなみ)との会話が多かった印象なので、とにかく高山さんのあの声をイメージして、演じていきましたね」


演じられた「スバル」の声っぽさ、というのはどういう風に探していったんでしょうか。また、「スバル」は板垣さんから見てどういう子だと思いますか。
「ビジュアルが一番背が高いということもあり、なるべく落ち着きのある感じにしていこうと意識していましたね。鏡の中で出会った7人は全員中学生で、その中でもスバルは中3。中学生の頃の“1年の差”って大人の1~2年より絶対に大きい。自分(スバル)が中学生だけのコミュニティにいるとなった時に、アキと自分だけが中3という立場になると……もちろん人間的にもそうだけど“自分が歳上という立場に在る”ことで“達観しようとしてる”部分はあるかなと、思うんですね。この7人の中だったら僕は一番スバルが近い。“自分の中に入る”というか、閉じこもりがちな子だと思うので。そういうところが自分にも似ているし、彼の持っているものなんだろうな、と思います」


リオン役を演じられたのは北村匠海さん。「事務所の先輩でありいつかご一緒したいと思っていた」とのことですが、北村さんの印象をお伺い出来ますか。
「北村さんは映画、ドラマ、とお芝居もされている一方、アーティスト活動もされていますし、今回のように声優もやられていて……。本当にマルチに活動されていて、その全てがプロフェッショナル。やっぱりそこがすごく好きなところで、尊敬しています」

原作も大ベストセラーの今作。ストーリーについてはどういう風に感じていたんでしょうか。
「ファンタジーであり、ミステリーであり、青春であり……全部が邪魔しあっていない塩梅が流石だなと思いました。例えば、ファンタジーとミステリーが強いと、やっぱりどうしても心情だったりっていう点が霞がちになってしまうこともある。逆に焦点を心情に置きすぎてしまうとミステリがー中途半端になってしまうことも。そういったことがなく、人間関係が繊細に描かれているというさじ加減が、すごいなぁと感じましたね」

原作である“小説”の良さと、“アニメーション”の良さ、それぞれ教えていただけますか。
「そうですね……小説は物語の土台があって、そこから風景を想像するのは自分。そこの自由さっていうのはやっぱりあって……(鏡に入る)7人それぞれが“逃避する場所”・“自分の城”があるように、読んでいる人も自分の城を作れるというか。自分の思い描く姿や形を想像出来る、っていうのはやっぱり小説のいいところだと思います。映画は映画で、“映像”があって、“声”がついていて、“キャラクター”たちが動いている。我々が息を吹き込むことで心動かされる部分っていうものが、すごくあると思います」




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Photo/Kusumoto Takaki(will creative) Stylist/Ito Shogo(sitor) Hair&Make/Sagawa Rika

タグ: 映画

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